靴紐ほどきというキーワード
シリーズという名の舞台には必ずと言っていいほど雄雌(ゆうし)を決する場面が訪れる
昨年のWCF オクラホマシティサンダ―VSゴールデンステイトウォリアーズを思い出して欲しい
そのシリーズの後半で,ある不自然な光景が映っていたはずだ
クレイ トンプソンが靴紐を直していたシーンである
そこからオクラホマシティサンダ―は3Q途中から試合のテンポが段々崩れていき 勝てばファイナル進出の千載一遇のチャンスを逃す形で逆転負けをくらっている しかもホームコートで
その後の展開は言わずもがなではあるが,もしあなたが今年のファイナルでホームであれ,アウェイであれ、gswのメンバーが不自然な形で靴紐を直すシーンを目にしたら もうテレビのチャンネルを変えてショッピングにでも出かけた方が余程有意義な時間を過ごせるだろう
そこから先の展開はもうお分かりだろう
サンフランシスコの新聞に
《我らがウォリアーズ 去年の屈辱を果たし NBA制覇》
と 一面を飾る記事が載るだけだ
逆にサンダ―にはファイナルに行くまでの力が無かったとの見方が出来る
そしてシリーズを勝ち抜いたのはgswであり 相手のリズムをあらゆる手段で崩そうと懸命だったのもgswだった
明日からファイナルが始るが 大方の予想を裏切ってクリ―ブランド キャバリアーズがもしかしたらリードするかも知れない だが,先程述べたあるシーンを目にした瞬間にシリーズを見る価値はビットコインの様に下がっていくだろう
信じるか信じないかはあなた次第だが 選手が不自然に試合の時間を止める場面 それは何かしらの形でシリーズをコントロールする為のアクションであり 3年続いたNBAファイナルの雌雄を決する本当の瞬間なのかもしれない