2017NBA ファイナル  クレイ トンプソンの症状

マクムード アブドゥル ラウ―フという選手をご存じだろうか 

かつて デンバーナゲッツから京都ハンナリーズでプレーした元NBA選手だ

記憶に残るのは元デトロイトピストンズで二連覇を果たしたアイザイアトーマスをはじめ近代のNBAを彩ったアンクル ブレイカ―ズの一人だったという事だろうか

(マグジーボークス 故ボビーハリー ティムハ―ダェウイ等色んな選手がいて個性豊かな時代でしたね)

 

何故クレイ トンプソンの記事に彼が出てくるかと言うと,最近クレイ トンプソンのある仕草が目に留まる様になったからだ

タイムアウト時にベンチに戻る際に急に肩をすくめたり 首を横に傾けたりする事が以前に比べて多くなってきているのである

 

神経的な症状である事が考えられるが マクムード アブドゥル ラウーフが抱えていたトゥレット症候群という神経の病状と照らし合わせると類似点が多いと考えるのは自分だけではないと思う

 

今現在 NBAのベストシューターと言えば(一般的には)ステフィンカリーといわれている しかし波に乗った時のある意味での異常性で言えばクレイ トンプソンの右に出る者はNBAの歴史上いないのではないだろうか その裏側には3Pシュートの成功に対する異常なまでの執着心があったことが想像するのに難しくないはずだ

 

トゥレット症候群の特徴は繰り返し同じ動作をしてしまうことにある そこにNBA選手独特の負けず嫌いや完璧主義的な部分が相まって,クレイ トンプソンのあの唯一無二のシュートフォームが完成したのではないだろうか

 

しかし現在のgswのチーム構成はどうだろう ケビンデュラントがトレードで入団してからはクレイ トンプソンに限らずgswのメンバーはシュートする機会を特に削られている 去年まではバランス良くシュートが分配されていた部分がケビン デュラントに傾いているのである もしクレイ トンプソンがトゥレット症候群に似た症状を抱え,なおかつ以前の自分のペースに物事が動かなくなった現状を神経質に捉えているのであれば あの肩を急にすくめたり 首を横に傾ける仕草はクレイ トンプソンの心の奥底で叫んでいる悲鳴なのかもしれない

 

マクムード アブドゥル ラウ―フの名は実は改名であり 改名すると同時にキリスト教からイスラム教に改宗もしている(ゴメンナサイ同時じゃなかったアハハ) 要は

こんなのは本当の俺じゃない!!

という魂の悲鳴がトゥレット症候群として身体に表れているのではないだろうか

その引き換えとして ラウーフ トンプソンは3PシュートでNBAのハイライトに度々登場する事が多い

 

俺はもっとシュートを打てるんだ! もっと活躍出来る! だからもっとボールをよこしてくれ!!!

 

gswの試合を見るたびにクレイ トンプソンの魂の訴えみたいなものが画面からひしひしと伝わって来るようで見るに堪えない時がある 

それは決まって去年とは全く違うリズム スペーシング ポジションから3Pを放ちシュートを外した後のベンチに向かうクレイ トンプソンのあの仕草を見る時だ

 

 まもなくNBAファイナルが開幕するが 仮にgswが優勝してもクレイ トンプソンが抱えている問題は彼が本当の自分を取り戻すまで消える事は無いだろう 既にケビンデュラントはチームに残留すると公言している ならばトンプソンに残された道はトレードを志願するしかないが契約の問題で出来ない可能性が高いだろう 

 

ファイナルで対戦するクリーブランドキャバリアーズレブロンジェームスは今やリーグ全体をシーズン丸々支配出来るまでの力を身に付けつつある そんなプレーヤーがトンプソンの心情を汲み取って手を抜いてくれるだろうか むしろチャンスとばかりに攻め立てるだろう

 

5人いると誰かがサボり始めるというバランスの法則というのを聞いた事があると思う キャバリアーズは恐らくJRスミス そしてgswは上記に書いた理由からクレイトンプソンになる可能性が高い 何故なら,人は自分の居場所が無くなったと感じるとき無気力になるからだ その時勝利の女神はどちらのチームに微笑むのだろうか クレイ トンプソンの今後に注目したい