LBJ23「俺の(チームメイトの)カイリーアービングがこんなに怖いわけがない」
以前 2017NBAファイナル カイリーアービングを襲う悪夢 でお伝えした通り
gswのカイリー対策が功を奏したようで物の見事に抑えられてしまいましたね
ただ 2Qにカイリーが見せたあの表情を見る限り,心配はいらないのかなと思ったりもします
怒りにも似た,いつになく強張った顔とあの鋭い眼光
恐らく第3戦でのリベンジを心に決めているに違いないでしょう
ただgame2は負けてしまった
その結果はレブロン共々肩に圧し掛かって来ます
一体何が原因なのか
ディフェンス? それともオフェンス?
1stQで34点も取ったのに?
ハーフで合計64点上げているのに?
キャブスは点取り合戦で負けてしまいました
ならばディフェンスでgswの点を抑えるしかありません
でもどうやって彼らのオフェンスを止めればいいのでしょうか
答えは各Q毎のgswの攻撃の時間配分を分析してキチンと対応するしかないでしょう
それでは gswのオフェンスを各Q毎に見てみようと思います
1Q
開始から3分間 ザザのイリーガルピック
そこから3分間 減速
そこから2分間 トップギア
そこから1分間 減速&メンバーチェンジ
そこから3分間 12点のラン
といったある種の揺さぶりが見られます
そしてキャブスのディフェンスを見てると 一貫性はあるけど柔軟性がない
ように感じます
gswは意図的にオフェンスの波を作って相手の心理に希望と失望を交差させる仕組みを作っています キャブスはその波を乗り切らないといけません
それが出来ないから流されるまま40点も取られています
2Q
(ザザの代役デビ西が登場 ただザザよりも機敏性に優れる為,間接的にムービングスクリーンを多様 彼は動けるプレイヤーなので縦横無尽に動くチームメイトを上手くサポートしています)
開始から3分間 10点のラン
そこから7分間 ここはキャブスのディフェンスが機能
ただgswがペースチェンジで逆転されない程度にリード(デビ西7:04でOUT リビングストンIN)
そこから2分間 トップギアへ
緩急を付けたオフェンス,いわゆる心理戦を挑んでいるGSW
2Q終了時点で3点リードですがGSW側は特に危機感は感じていない筈です
何故ならキャブスのメンバーはこの時点で既に精神的にへロへロだからです
その理由は,代わるがわるマークマンが走り回り常に攻撃でプレッシャーを与えているからでしょう
そしてトップギアに入る時は絶対に点を取る,そこだけはチームの厳守事項なんだと思います
そして3Q
開始から3分間 ザザのムービングパーティー開演(なんと12点に絡む活躍)
そこから3分間 減速
そこから6分間 トップギア
14点差 一旦キャブスを上げておいてからの突き放し すっかりレブロンが手の平の上で物の見事に踊らされています
(因みにザザは7:59で交代していますが 再び1:05に戻り,3P成功のお膳立てのムービングピックを披露していました)
そしてキャブスのメンバーは何が何だか分からないまま点差が離れていくのをただ傍観するだけになっています
オフェンスの波の強弱を回数で表わすとなんと11回 これを意図的に作っていますGSWが
全てはザザ,デビ西のイリーガルピックが開始点になります 彼らがいないとGSWは多分回らないでしょうね
だからこそGSWは彼らに十分な休養を与えているんでしょうけど
4Q
開始から6分間 デビ西の(ry
そこから6分間 (もし接戦だったら)ストレッチ5でフィニッシュ
という感じでしょうか
もはやキャブスのメンバーに 追いついて逆転するなんて気力は残っていないでしょう
しかしながら,これはNBA ファイナルです 冒頭で述べたカイリーの怒り,そしてオクラホマ,サンアントニオ,世界中のファンが気持ちを一つにした時,もしかしたら奇跡が起きるかもしれません
ただその奇跡には約13回にも及ぶオフェンスの強弱に対応できるだけのディフェンスと強靭な精神力が求められます それは
各Qの開始3分間のディフェンス(ザザ デビ西への対応)
攻撃の波の予測
GSWがトップギアになる時のディフェンス
GSWのメンバーを上回る気迫
この条件を満たせば恐らくGSWのオフェンスは止められるでしょう
GSWに対抗出来たスパーズは敗退しました
だからこそ世界中のNBAファンはキャブスに注目しています
その期待に応える為にもカイリーは自らを奮い立たせているでしょう
キャブスは突破口を見つけ出せるのでしょうか
答えは明日の第3戦で分かるでしょう
注目の一戦を楽しみにして待ちましょう