2017NBA ファイナル GAME4  NBA に迫る決断@GAME5

NBAをご覧になっている貴方はモニターを見ている時一体何を選手達に求めているのだろうか

様々な価値観が行きか交うだろうが,それを一つの言葉に集約すると

 

エネルギー(energy)

 

という言葉に行きつくと思う

 

GAME4を見て

もう Qアリーナの試合見飽きたわ」 

次で決まりじゃね? 試合観んのやーめた

そう思う方が果たしているだろうか

中にはそう思う方もいるだろうが 大半の方はこう思った筈だ

 

なんか もう一回Qアリーナでの試合観たくなってきたな...

 

そう思わせる程,今日のクリーブランドキャバリアーズの選手達からエネルギーが迸っていた

それこそ,僕達がNBAを観る理由であり NBAに求めている目には見えない何かの正体なんだろう

 

もし貴方がNBAコミッショナーだとして 

異様な盛り上がりを魅せたGAME4を見て

さぁ,そろそろこのシリーズをGAME5で終わらせてしまおうか

なんていう考えは決して思い付かないだろう

ましてや世界中NBAファンがそれで納得する訳が無い

まだこの緊張感を感じたい 

そう思わないNBAファンがどこにいるだろう

 

では 何故,GAME4がこのような素晴らしいドラマを魅せたのか 崩れたリズム という言葉を使って説明したいと思う

 

どのスポーツをみてもリズムを非常に大切にしている

 それはバスケットボールも例外ではない

そしてGAME4のGSWのそれは微妙にズレていた

もしかしたらGAME3から崩れていった と言った方が正解なのかもしれない

 

以前からGSWは分単位でオフェンスの波を意図的に作り出しているとブログで書いたが ザザ デビ西あってこそであった

 そこをキャブスがファールトラブルに追い込む事で 試合のリズムを変える事に成功していた

GSWはそれでも勝ててしまうチームなのだが,今回に限ってはある選手が特にシュートに対してリズムを崩そうと働きかけていた

カイル コ―バーである

プレイヤーなら誰でもそうだろうが 反復によるリズムによってシュートの感覚をつかんでいる というよりそれしかシュートの感覚を掴む方法は無いのだろう 深夜までシュートをしているエピソードがよく聞かれるNBA選手ならなおさらだ

 

どの選手を見ても 1.2.3のリズムで綺麗にシュートが放たれていると大概は成功している

 

1 リングとの距離を計る

 

2 シュート打点までボールをセット

 

3のタイミングでフォロースル―

 

常にGSWの選手がシュートを外さないのは このリズムを作る事にかなり比重を置いているからだろう

 

しかし1.2.3のリズムに合わせてチェックを入れられるとほんの少しズレが生じてしまう

GAME4ではクレイ KDといったシューターに対してコ―バーがリズムに対してアクションを仕掛けていたからこそディフェンスが成功する場面が多く見られたのだろう

1.2.3の後にチェックを入れに行ってももう遅い

相手のリズムを読み そのタイミングでチェックに行く事により初めてプレッシャーになるのだ

(難を言えば,1.2のリズムの間にプレッシャーを掛ける事が出来ればもっと良いのだが)

 

では何故コ―バーにそれが出来ていたのか

 それは彼がシューターであり,彼自身がシュートのリズムを何よりも大切にしているからだろう

因みにリチャードジェファーソンがKDをほぼ完璧にブロックしていたが RJがKDの1.2.3のリズムに合わせてブロックに飛んでいたからだ

 

長々と書いたが要はキャブスがGSWのリズムに慣れ始めている

上に

GSWに合わせて成長しているのではないかと思わせる場面が多々見てとれる という事だ

GAME5のキャブスはもうGAME4のキャブスではない

「もうGSWは恐れる事は無い」と自信に満ちた新しいチームになりつつある

 

2Q  7:30では24秒ギリギリでJRスミスが超ロングスリーを決める場面

3Q  9:05ではレブロンによる一人アリウ―プで世界中のNBAファンにハイライトを見せてくれた

 

今はまだキャブスが4敗目を喫する光景が目に浮かばない 

何故なら不思議に思うかも知れないがキャブスはまだ全てを出し切っていないからだ 

もう一度聞きたいがもし貴方がNBAコミッショナーだったら

まだまだハイライトを見せてくれるキャブスを敗退させるような流れを作るだろうか

 

今アダム.シルバーに決断が迫られている