ドラフト アワードが終わり 2018シーズンが動き始めたリーグ
結局はどこがGSWを倒すのか? それが来シーズンのテーマだ
言い換えると 一体いつになったら審判はGSWのムービング,イリーガル,ホールディング,スクリーンに笛を吹くのだろうという事になる
何度も申し上げるがGSWの生命線はザザパチュリアとデイビッドウェストの審判による反則の見逃しにある GSWはこの二人無しには絶対に優勝は出来ないだろう
どうしてここまで断言出来るかというと この二人によって各Qの出だしの点差が生まれるからだ
GSW以外のチームは例外なく各Qの頭はスタートダッシュせずに様子見から徐々にペースを上げていくが
GSWの選手は初めから
審判も各Qの頭は際どいジャッジをしない事を知っている
つまりザザ ウェストがある程度の動きをしてもコールされないだろうとタカをくくっている
シューター達は決まり事"だけ"していればいいのでシュート成功の有無を気にせず自分達の仕事をしてればいい つまり十分にリラックスしているという事
(NBA選手の中で余程体調が良い日を除けば,毎試合リラックスしてゲームに望めるのは異常な事だと考えていた方がまともだと思う)
これらのアドバンテージを活かしてゲームに望んでいるのだ
フロイドメイウェザーに似たGSWのゲーム運び
ストレスを与える事がGSWのキーワード
メイウェザーが現役の時 世界中のボクシングファンが彼が負けるのを楽しみにチャンネルを合わせていた筈だ
しかし負けなかった
何故ならパンチが当たらなかったからである
では何故,パンチが当たらなかったかというと
- 対戦相手が波に乗った際にメイウェザーが必ず反則にならない程度に相手の腕をガッチリホールドする事でリズムを切り,アウトボクシングに切り替え,相手のリズムを読み,隙が出来た時にポイントになるパンチを繰り出していたからだ
要するにボクシング バスケットボールそれぞれのルールのギリギリのグレーゾーンを上手い事利用しているからこそ相手からすれば
「なんであっちの反則を取らないんだよお゛お゛お゛お゛お゛お゛」
とストレスを与える事に成功していたのだ
このブログをご覧になっているAPPSさんを始め(スターマークありがとうございました),日々ストレスを感じる場面を例に挙げると
例えば,
並んでいる列に急に割り込まれる
(車の運転なんかもそうですよね)
ズルしている同僚や同級生が何故か上司や先生に褒められる
(何故か自分が怒られたりする件WWW)
悪事を働く政治家,有力者,犯罪者が罪を逃れられるこの社会システム
(マスメディアはあえて放送したりなんかも...)
等
「コイツ悪い事やってんぞ!!!」と主張が認められないという満たされない自己承認欲求や
自分のパーソナルスペースが依存的で自己中心的な他者による侵害を受けた時に感じる物に近いのではないのだろうか
こういう状態で
シュートを決めろ!
とか
メイウェザーをKOしろ!
とか言われても
普段の精神状態じゃないリズムで動いても上手く行く訳がない,
それこそがGSWの狙いであり
世界中のNBAアナリストがこぞってGSWのディフェンスのレートが云々カンヌンを長々と書き綴っている裏側なのだ
メイウェザーがパッキャオに"負けなかった"のも無敗王者で有り続けたのもリズムを読むだけではなく,リズムを崩そうとルールギリギリの所でストレスを与え続けていたからではないだろうか
いつかは破られるGSWの洞口スペシャルペラ的な何か
洞口もカリーもクレイも二世というキーワードがあるものの...
GSWは後半の失速をKD加入で補ったが
KDにはパンドラの箱を空けてしまった
というある種の罪が残っている事を忘れてはいけない
怒り,憎しみ,悲しみ,裏切り,不安,後悔,そして希望...
KDが自らサイコロを振った因果は必ず自身に戻って来るだろう
その結果がどうあれ,しかしながらGSWに対して特にKDに向けられる世界中のNBAフリーク達の,とりわけオクラホマシティとサンアントニオの人々の負の感情がどういった形で結果として表現されるのかが興味深くもあったりするのは自分だけでは無い筈だ
上記のザザ ウェストが必須条件のGSWの勝利だが
NBAファンが GSWの試合を観て
もう飽きたよ...
そう言葉にするのも遠くない未来なのかも知れない
GSWの試合は
(サンアントニオもそうかもしれないが)
相手にストレスを与える事によって普段のプレーをさせない事を基盤にしている
「そんなのどこでもやってんじゃん」
こういう声が聞こえそうだが
ちょっと度が過ぎているのだ
分かり易く言うと
GSW VS ○○
というレギュラーシーズン プレーオフの試合では
GSWだけの試合になっていて
極端に言うと相手チームがそこには存在していないのである
相手が別に宇宙飛行士チームだろうとアルマジロ5匹だろうと火星人5体(?)だろうと
プレー自体は基本何ら変わらないのだ
その試合には感動も無ければ相手選手の見せ場も無く ただ48分間コートに存在する5人がルールギリギリで反則を繰り返し仮想現実である相手の選手にストレスを与え続けるという公開練習を観る事態に陥っているのである
(確かにキャブスは沢山お金を使って選手をかき集めたが ファイナルでもレギュラーシーズンでもプレーオフでも相手に攻めさせていた筈である
それはNBAの暗黙のルールだろうし あくまでエンターテインメントとして存在するNBAに所属する選手達のプライドのようなものだろう)
こうやったら上手くいく
というマニュアルだらけのチームがこれからもワールドチャンピオンになるのを見続けたいファンは一定層はいるだろうが,大半は恐らく(時代が変わったとはいえ)本来のNBAの魅力 それは1秒先に何が起こるのか分からない 世界のトップ選手達が繰り広げる死闘 を楽しみにしているのではないだろうか
カリークレイは2世として非常に恵まれたキャリアを送っている最中だが
いつかは(特にクレイトンプソンだが)チームを離れる時が来るだろう
その時マニュアルで固められた上位チームに行くのか それとも自分の意思で動く事の一人の男としての喜びを見つけ歩みだすのかは分からない(まぁ前者だろうけど)
それはNBAがGSWの戦術に横槍を入れた時であり
オクラホマシティの人々の怨念のようなものが結果として表れKDが再びオクラホマの地を踏む時かも知れないし
或いはGSWのチーム力をも上回る個の集合体,ミラクルチームがチャンピオンに輝く瞬間かも知れない
NBAは今回のファイナルで新たな顧客層をゲットした筈だが
(黄色人種 ヒスパニック アジア系 混血など 再三申し上げるが,自分は人種差別者ではない)
来シーズンはNBAが既存のファンとこれから消費してくれるであろう需要層の
果たしてどちらを取るのかも見逃してはいけない所だろう
ーーーNBAは死んだーーー
そう表現した方がいたが
自分は リーグ全体が更なるレベルアップを図る為に
一旦マニュアルだらけのチームを容認し
どうやってそのチームを倒すかを選手達に見せる事によって
個人個人に意識を高く持って欲しい その為に
リーグをNBAフリークにとって最も観る価値の無い組織にした
という風に解釈したい