絶対に笑ってはいけないアメリカ国歌斉唱が生んだ奇跡の一夜 NBAオールスター2018 (ジェシカ・ラビットかよ...)

みなさんこんにちわ

昨日の激戦をご覧になってかつてのNBAが戻ってきた!」

そう感じた方も少なからずいたと思います

 

NBAコミッショナー アダム.シルバーが提案した(と思われる)オールスターの

新しい選手選抜方法は功を奏した様で素晴らしい盛り上がりを見せてくれましたね

 

 そこで今回のオールスターが影響を与えるであろう2018NBAシーズン後半戦を考えてみることにします

 

 

ぶっちゃけどこがNBA制覇するのかが分からなくなった件

 

もし,(そう考える事は;あまり:意味のないことかもしれないが)従来のオールスターがいつも通りに行われていたら恐らくとは言わず,絶対にゴールデンステイトウォリアーズが二連覇を果たしていたと思われます

 

しかしながら,東と西の垣根が無くなった上に選手たちがチームメイトとして,そして試合を通して交流を深める事によってかつてのある種のライバル関係的な雰囲気が薄らいできたんですね と,いうことは...

 

NBAは発展より調和を選んだ

 

と言う見方が出来るんですね

かつてのNBAコミッショナー デイビット.スターンが

NBAは世界中に展開する」

と発言してから(1990年代後半位だったかな?)着々とその準備が進められてきた様で

そのバトンをアダム・シルバーが受け取った形になったのが今のNBAの現状ですね

 

要するに,世界中の人々に対して

認知はしてもらえたから次は

ヨーロッパ アジア アフリカの主要都市に誘致してもらおう

その段階にNBAは足を踏み入れた と,いうこでしょうかね

(素晴らしいゲームも展開できたしね)

 

 

リーグが調和を選ぶことによって弊害を受けるチーム

 

真っ先に名前が浮かぶのはゴールデンステイトウォリアーズ

 

2015プレーオフでファイナルを制覇してからはそれまでのバスケットボールの概念を覆す勢いで成長,発展してきた彼らのエナジーはあらゆるビッグマン達の可能性を引き出しましたね 今じゃスリーポイント打たないビッグマンはいない程に...

 

しかしながら,NBA全体を見渡してみると,確かに選手一人ひとりのレベルは底上げされたものの悪い意味での均等化が始まっているように思えます

選手達にはもう伸びしろが無いと考えるNBA経営陣...

 

つまりはNBAが発展する為に必要な最後のピースがゴールデンステイトウォリアーズの戦略そのものだったとも取れるわけで

極端な話,その役割が終わったらNBAにとっては世界中にリーグを宣伝する為だけにゴールデンステイトウォリアーズを優勝させる必要がないだけで,別に注目が集まるのであればどの素晴らしいチームが優勝しようが構わないって事なのかもしれません

 

 

ヒューストンに一位を奪われた原因

 

チーム或いは組織が成熟すると今度はその枠組みの中でそれぞれの選手たち或いは従業員達が自身の中の可能性を探る訳で(これだけは絶対に避けて通れない道!)今まさにゴールデンステイトウォリアーズの選手たちが直面している危機だと考えられます

 

そうして彼らの以前のリズムが崩れ始まるのであっても決してゴールデンステイトウォリアーズの面々が弱くなったとは思いません

 

但し,彼らがNBAオールスターで象徴された調和の部分を無視してただただ勝ち星を増やすことだけに集中してしまうと他のチーム,そうロケッツやサンダー,ナゲッツといった今のゴールデンステイトウォリアーズよりもエナジーが強いチームに足元をすくわれることになる可能性は十分にあると思います 何故ならゴールデンステイトウォリアーズは今までそうやって相手チームを打ち負かせてきたのだから

 

特にヒューストンロケッツは目的がハッキリしてますよね

彼らの目標はゴールデンステイトウォリアーズを倒して優勝すること

その一点のみに集中してます

 

リーグが全体に技術を分散させるためにゴールデンステイトウォリアーズを見本にさせた

その結果,あまり差がなくなってきた(点差の事じゃなくて)

とうとうゴールデンステイトウォリアーズを倒すチームが今出来つつある←今ここ

 

 チーム・レブロンジェームスを一致団結させた絶対に笑ってはいけないアメリカ国歌斉唱

 

レブロンジェームスはシーズンが始まってから調和を尊重してプレーしていた様に思える (その分負けも込んだけど...)

だからこそ今回のオールスターを上手く展開出来たのだと思う

しかし,いくら彼がチームをまとめる力を持っていたとしてもそれだけでは昨夜のような正に奇跡とも言える逆転劇は生まれなかっただろう

彼らをひとまとめにしたのがあのアメリカ国歌斉唱だったのではないだろうか

(個人的にはNBA選手たちの素の笑顔が垣間見れたので十分に満足しているが)

というより今から試合なのに,子守歌のようなリズムで歌われるとさすがの泣く子も黙るNBA選手も笑ってしまうのも無理はないと思う

ただ,リラックス効果はあったと思うしいい意味で選手たちが共感できていたと思う

「おい,今の聞いたか?ブラザー!」

 

 

選手達の心境をも変えてしまったオールスターゲームの接戦とファーギーの国歌斉唱

Lets play basketball !!!

 

完全に別れた勝者と敗者

そしてレブロンがケビンデュラントを選んだ理由

 

リーグの意思を汲み取ったのはレブロンジェームスであって

今まで通りのやり方をしたのがカリー

 

恐らく少なからずリーグの後半戦に影響を及ぼす可能性がある。

オールスター終盤になってくるとカリーに対して

「何でちゃんとやらないんだ?」

といったジャスチャーをみせる場面が見受けられたからで,多少なりとも

「あいつはなんか信用ならねえな」

と感じる選手もでているかもしれない

 

意外とそういったやりとりがリーグには大事なところがあってそこら辺を

ないがしろにしたのは後々影響がでないとは言い切れないと思う

 

世間からしてみれば逆転負けしたチームのキャプテンであってそのイメージが刷り込まれてしまった可能性が高いからだ

 

そして何故レブロンはケビンデュラントを選んだのだろうか

理由は一点

ゴールデンステイトウォリアーズからケビンデュラントの気持ちを離れさせること

それに限るだろう

特にラッセルウェストブルックと同じチームにさせることによって刺々しさを和らげてやり,ケビンデュラントの心の奥底から沸々と湧いてくる怒りに似た感情を沈める事に成功したのは試合を通してこの試合に勝つという意思統制を図れたことに他ならない

 

 

じゃあその後ケビンデュラントはどうなるかって?

 

 

勿論,自身の中のエナジーを成長発展から調和にシフトチェンジしていくに違いない

でもそれは今ゴールデンステイトウォリアーズが直面している最大の問題に更に問題を追加してしまう事に他ならずプレーオフで敗退する最大の原因になるだろう

何故なら今現在ケビンデュラントを支えているのは世間への反骨精神であり自分への批判的な世間の態度だからだ

 

只、これだけならゴールデンステイトウォリアーズは特に問題視していないかもしれない

ケビンデュラントの純粋無垢な子供のような(ある意味幼稚とも言うべきか)心を操ることは大人の彼らには造作もない事だからだ

しかしファーギーがケビンデュラントを笑わせてしまったのだ 彼の心を軽くしてしまったのだ 元チームメイトやレブロンの前で

これはもう由々しき事態だととらえたほうが賢明だろう

 

 

何故か?

 

 

ゴールデンステイトウォリアーズは彼に牙の抜けた狼になって欲しくないからだ

 

いくらケビンデュラントが言葉で勝ちたいと言っても

ゴールデンステイトウォリアーズ以外でプレーしたという気持ちが芽生えたいたとしたら,恐らくその瞬間がプレーオフで敗退する時期になるだろう

 

そしてその後押しをしたのは今回のオールスターであり,あのファーギーの歌声に他ならない

 

もし今年,ゴールデンステイトウォリアーズ以外のチームがファイナルで勝った場合

個人的にはファーギーにMVPトロフィーを贈りたいと思う