シャア「きみは、ザザ・パチュリアという男を知っているかね?」 2018NBA WCF GAME7 展望

予定調和

何のトラブルもなく予定どおりに終わるという意味

 

ライプニッツの哲学で、宇宙は互いに独立したモナドからなり、宇宙が統一的な秩序状態にあるのは、神によってモナド間に調和関係が生じるようにあらかじめ定められているからであるという学説

引用  Yahoo 知恵袋より

 

 

 

 

神の気まぐれなのか

それとも勝利の女神がたまたまヒューストンに微笑んだだけなのか

 

 

これだけは言える事が

GSWはGAME4を絶対に勝つ為にプレーしていたという事

しかし試合を落とし勝敗をイーブンにされた事

 

 

少し視点を変えるが

ヒューストンのチケットを持つ方々

18043人はさすがに言いすぎだが約一万八千人は次のGAME5、

一体どんな気持ちで迎えるかは想像するのに難しくないと思う

 

 

選手の状態を鑑(かんが)みても

ヒューストン側はもうシリーズを負ける気が全くないだろう

 

逆にゴールデンステイト側はどうだろうか、

彼らの大半もアメリカ人で

アメフトなりベースボールなりアイスホッケーなりで

こういう展開は小さい頃から嫌と言う程

ファン目線で観てきたはずだ

 

そして小さい頃のファンだった目線

現状を俯瞰的な目線でこう捉えてるかも知れない

「もうゴールデンステイトはダメだな

 GAME6で巻き返しても勢いは完全にヒューストンだよ」と、

 

 

仮に、と言うのは彼らに失礼なのは承知で書くが

本気でこの状況をひっくり返せると考えている選手がいるとしよう

 

しかし、たった一人がどんなに奇跡を信じて疑わなかったとしても

他の選手が上記のように諦めていたとしたら

チームは絶対有利と見られた今プレーオフでまさかの敗退が決定してしまうのである

何故ならば、バスケットボールはチームスポーツであり

アメリカという国は

絶対的な個人主義の集まりとして成り立っていて

一人一人の価値観に基ずく行動を変えるのは難しいのである

 

 

これを まさか として表現するのか

それとも 必然 として表現するのか

それは各々の価値観に委ねられるだろう

 

 

 

バスケットボールは能動的なスポーツだが

同時に反復的な習慣も重要視されている

 

今シリーズでは双方、良い部分も悪い部分も露呈されてきた。

そして四戦を通してヒューストンは

データではなく、コートに立ちGSWと対峙していて、

まさに今リアルタイムで相手をしっかりと感じている状況なのだ

 

とどのつまり、GSWは相手に一番して欲しくない事

慣れる

これをヒューストンにされているのである

 

そしてファイナルに進むために

しっかりと反復し 学習して 勝つ為の習慣を

身に付けている最中なのである

ファイナルに進むため、とはつまり

GSWの事を見ていないともいえるわけだが...それは

GSWに勝つではなく

ファイナルに進むという

目標をもっと先置く目線の事である

 

 

 

 

 

GSWがヒューストンに勝つのキーマン

 

 

???「ザザ、行っきマ~~~~~~~ス!!!」

 

 

言うまでもないだろう

彼を投入しなければ

GSWはヒューストンに絶対に勝てないだろう

 

しかしながらザザ・パチュリアという

一人の人間の行動原理を知りたいと思うのは私だけだろうか

 

色んな事をぶっ飛ばして書くが

彼を一言で表現すれば

依存

これに尽きるはずだ

 

相手がカリーに追い付けないようにする

相手がトンプソンのマークを外す

相手が万全の状態でデュラントに付けない様にする

などと

常に彼の攻撃対象には誰かがしっかりと視野に

入っている状態じゃないと

彼の良さは存分に発揮できないのだ

 

彼は常に反応してくれる相手がいる状態でしかプレー出来ないのである

 

そう、GSWとザザ・パチュリアの行動原理は

相思相愛の関係であり

カリーが時折見せるあの相手を挑発するポージングは

相手の心理を逆手に取るという

GSWの戦術、依存そのものだったりするのである

 

例えば

幼児が親に対して必要以上に突っかかっていったり

突然見知らぬ人に絡まれたりするのも

自分の弱い所を誰かにすり替えたいと言った類(たぐい)の

悪い意味での依存の一種なのだ

 

こうやって、相手を挑発し続けた結果

今のゴールデンステイトの王朝が築き上げられたのである

 

しかし

今その王朝とやらが崩れてきている状況を

ゴールデンステイトはなんとかしなくてはならない

 

 

おそらくドレイモンド・グリーンは今頃

自身や周囲にハッパをかけているだろう

 

ケヴィン・デュラントは己の自尊心の為に

GAME5にどう臨むかを検討して集中しているに違いない

 

アンドレイ・イグダーラは出場出来るなら

痛み止めを打ってでもプレーしたいはずだ

 

 

それでも今のヒューストンロケッツの勢いを止めるのは至難の業だ

 

それならば、物理的に止めるしか解決方法は見い出せなくなる

 

カーHCは二つの決断に迫られている

1 このままの状態でヒューストンに負けるか

2 ザザ・パチュリアを出して誰かを潰すか

 

去年の今頃に置いてきた課題に

向き合わなければいけない時が来たのだ

 

1 相手に依存しないで潔(いさぎよ)く退くか

2 進むのではなく勝つ為だけに悪魔に魂を売るか

 

 

これからのWCFは深く注視しなければならない時間が続くだろう

 

もしかしたらザザ・パチュリアを出場させずとも

ゴールデンステイトウォリアーズは敵地で勝利をもぎ取るかも知れない

 

それがいわゆる予定調和というものなのか

それとも起死回生と呼ばれるものなのかは

個人の価値観に委ねられるだろう

 

GAME4でGSWがプレッシャーに押し潰されたように

ヒューストンもまたGAME5でファイナルに進むという

プレッシャーと対峙しなければならないからだ

 

もしヒューストンが予定調和であろう

第7戦で勝利した場合、ルーHCはこう言うだろう

 

「ようく見ておくのだな。 実戦というのはドラマのように格好の良いものではない」

 

まあウォリアーズのやり方って少し日本人の心理と似てる所があって

なんか嫌いになり切れない部分があるのもまた事実なんですけどね、悪い意味で